体感温度は「気温+湿度+風」で決まる、人が実際に感じる温度です。同じ25度でも、風の強い曇りの日と無風で湿度の高い日ではまったく違って感じられます。ここでは気温との違い、計算方法、風速・湿度で何度変わるかの早見表、今日の体感温度から服装を選ぶ目安をまとめます。
体感温度とは、気温に湿度・風速・日射などの条件を加味して、人が実際に感じる暑さ寒さを温度で表したものです。温度計が示すのは空気そのものの温度(気温)ですが、私たちが「暑い・寒い」と感じるのは、体の表面から熱がどれだけ奪われるか(あるいは奪われにくいか)で決まります。
体の熱は、汗が蒸発するときと、皮膚のまわりの空気が入れ替わるときに奪われます。つまり、
天気予報アプリで気温の横に表示される「体感」がこの体感温度です。cocosoraでも各都市ページと現在の気温ページで、気温と一緒に体感温度を表示しています。
体感温度の求め方はいくつかありますが、日本でよく使われるのはミスナールの式です。気温・湿度・風速の3つから体感温度を計算します。式そのものは複雑ですが、実用上は次の2つの目安を覚えておけば十分です。
| 要素 | 体感温度への影響(目安) |
|---|---|
| 風速 | 風速が1m/s上がるごとに約1度下がる |
| 湿度 | 湿度が10%上がるごとに約1度高く感じる(気温が高いとき) |
| 日射 | 直射日光の下は日陰より3〜7度高く感じる |
海外の予報でよく使われる指標には、冬の寒さを表すウィンドチル(体感温度指数)と、夏の蒸し暑さを表すヒートインデックス(暑さ指数)があります。前者は気温と風速から、後者は気温と湿度から求めるもので、いずれも「気温だけでは危険度がわからない」という考え方に基づいています。
日本の熱中症対策では、気温・湿度・輻射熱を組み合わせたWBGT(暑さ指数)が使われます。こちらは湿度・不快指数・WBGTの見方で詳しく解説しています。
「風速1m/sごとに約1度下がる」という目安をもとにした、冬場の体感温度の早見表です。実際の感じ方には個人差や服装の差がありますが、寒さの見当をつけるのに使えます。
| 気温\風速 | 無風 | 3m/s | 5m/s | 10m/s |
|---|---|---|---|---|
| 15℃ | 15℃ | 約12℃ | 約10℃ | 約5℃ |
| 10℃ | 10℃ | 約7℃ | 約5℃ | 約0℃ |
| 5℃ | 5℃ | 約2℃ | 約0℃ | 約-5℃ |
| 0℃ | 0℃ | 約-3℃ | 約-5℃ | 約-10℃ |
| -5℃ | -5℃ | 約-8℃ | 約-10℃ | 約-15℃ |
風速の目安は、3m/sで顔に風を感じる程度、5m/sで木の葉や小枝が絶えず動く程度、10m/sで傘がさしにくくなる程度です。海沿いやビル風の吹く場所では、予報の風速より強く吹くことがあります。
夏は逆に、湿度が高いほど体感温度が上がります。汗をかいても蒸発しないため、体温を下げる仕組みが働かなくなるためです。
| 気温\湿度 | 40% | 60% | 80% |
|---|---|---|---|
| 28℃ | 約27℃ | 約29℃ | 約31℃ |
| 30℃ | 約29℃ | 約31℃ | 約34℃ |
| 33℃ | 約32℃ | 約35℃ | 約39℃ |
| 35℃ | 約34℃ | 約38℃ | 約43℃ |
気温33度・湿度80%の日は、体感としては39度前後の猛暑と変わりません。梅雨明け直後や、雨上がりに気温が上がった日は特に注意が必要です。「今日は気温が低いから大丈夫」と油断せず、熱中症の予防を意識してください。
服装を決めるときは、予報の気温ではなく体感温度を基準にすると失敗しにくくなります。
| 体感温度 | 服装の目安 |
|---|---|
| 30℃以上 | 半袖。帽子・日傘で日射を遮り、水分と塩分をこまめに補給。 |
| 25〜29℃ | 半袖でちょうどよい。冷房対策に薄手の羽織りものを1枚。 |
| 20〜24℃ | 長袖シャツや薄手のカーディガン。動くと汗ばむ陽気。 |
| 15〜19℃ | 長袖+薄手のジャケットやパーカー。朝晩は上着が必要。 |
| 10〜14℃ | セーター+ジャケットやコート。重ね着で調整を。 |
| 5〜9℃ | 厚手コート。マフラー・手袋があると快適。 |
| 4℃以下 | ダウンなどの防寒着。首・手首・足首を覆うと熱が逃げにくい。 |
より詳しい気温別の早見表は気温別の服装の目安にまとめています。風の強い日は表の1段下(暖かいほう)を選ぶと安心です。
気温に湿度・風速・日射などの条件を加味して、人が実際に感じる暑さ寒さを温度で表したものです。温度計が示す気温そのものではなく、同じ気温でも風が強い日は低く、湿度が高い日は高く感じられます。
cocosoraの現在の気温ページで、現在地の気温とあわせて今の体感温度・湿度・風速を確認できます。各都市の天気予報ページでは、時間ごとの気温と湿度・風速から一日の体感の変化も確認できます。
日本でよく使われるのはミスナールの式で、気温・湿度・風速から求めます。簡易的には「風速が1m/s強くなるごとに体感温度は約1度下がる」「気温が高いときは湿度が10%上がるごとに約1度高く感じる」と覚えておくと実用的です。
冬に風速5m/sの風が吹いていれば、気温より5度前後低く感じることがあります。逆に真夏で湿度が80%を超えると、気温より3〜5度高く感じられます。差が大きくなるのは「冬の強風の日」と「夏の高湿度の日」です。
汗が蒸発しにくく体温を下げにくいため、熱中症のリスクが高まります。気温が31度でも湿度が高ければ危険度は真夏日以上です。屋内でも除湿や送風で湿度を下げ、こまめに水分と塩分を補給してください。