「気温35℃」より「気温30℃・湿度85%」の方が体に堪えることがあります。体感温度・熱中症リスクは気温だけでなく湿度が大きく影響します。不快指数・WBGTの見方を覚えて暑さに備えましょう。
人間は汗をかいて体温を下げます(気化熱)。しかし湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温を下げる能力が低下します。これが「蒸し暑い」と感じる原因です。
たとえば、気温35℃・湿度20%の砂漠と、気温30℃・湿度90%の熱帯では、後者の方が熱中症リスクが高い場合があります。日本の夏は高温多湿で、この組み合わせが危険です。
不快指数(Discomfort Index)は気温と湿度から算出される蒸し暑さの指標です。
計算式:不快指数 = 0.81×気温 + 0.01×湿度×(0.99×気温 − 14.99) + 46.3
| 不快指数 | 体感 | 例(気温・湿度) |
|---|---|---|
| 55以下 | 寒い | 10℃・50% |
| 55〜60 | 肌寒い | 15℃・50% |
| 60〜65 | 何も感じない | 20℃・50% |
| 65〜70 | 快適 | 25℃・50% |
| 70〜75 | やや不快 | 30℃・50% |
| 75〜80 | 不快 | 30℃・70% |
| 80〜85 | 非常に不快 | 35℃・70% |
| 85以上 | 耐えられない | 38℃・80% |
WBGT(Wet Bulb Globe Temperature:湿球黒球温度)は熱中症リスクを評価するために使われる指標です。気温・湿度・輻射熱を組み合わせた数値で、不快指数よりも熱中症の危険度を正確に表します。
| WBGT | 危険度 | 運動・活動の目安 |
|---|---|---|
| 21℃未満 | ほぼ安全 | 通常通り運動・活動可能 |
| 21〜25℃ | 注意 | 激しい運動は注意が必要 |
| 25〜28℃ | 警戒 | 激しい運動は30分以内に休憩 |
| 28〜31℃ | 厳重警戒 | 激しい運動・長時間の屋外活動は避ける |
| 31℃以上 | 危険 | 屋外での運動は原則中止。室内でも熱中症に注意 |
環境省はWBGT31℃以上を「危険」と定義し、この状態では屋外でのスポーツや作業を原則として中止するよう推奨しています。
7〜8月は気温35℃前後・湿度70〜80%という日が多く、不快指数80以上の日が続きます。フェーン現象が起きる日は気温が40℃に達することもあります。
盆地地形で熱がこもりやすく、夜間も気温が下がりにくい「熱帯夜」が多い地域です。湿度も高く、日本で最も蒸し暑い地域の一つです。
気温・湿度ともに高いですが、海風が吹くため体感は内陸部より過ごしやすい場合もあります。ただし台風接近時は高温多湿が極端になります。
梅雨がなく湿度が比較的低いため、同じ気温でも本州より蒸し暑さを感じにくい傾向があります。ただし近年の温暖化で真夏日・猛暑日が増えています。