梅雨は沖縄では5月上旬から始まり、北上して7月中〜下旬に東北で明けます。北海道には梅雨がありません。地域によって大きく異なる梅雨の時期を詳しく解説します。
梅雨(つゆ・ばいう)とは、春から夏への季節の変わり目に、オホーツク海高気圧と太平洋高気圧の間に形成される停滞前線(梅雨前線)によってもたらされる長雨の季節です。日本・中国・韓国など東アジアに特有の気象現象です。
梅雨前線は南から徐々に北上し、沖縄から東北へと順番に梅雨の季節をもたらします。その後、太平洋高気圧が強くなって梅雨前線を北に押し上げると「梅雨明け」となります。
以下は気象庁の平年値(1991〜2020年の平均)をもとにした梅雨の入り・明けの目安です。
| 地域 | 梅雨入り(平年) | 梅雨明け(平年) | 期間 |
|---|---|---|---|
| 沖縄 | 5月10日ごろ | 6月23日ごろ | 約44日 |
| 奄美 | 5月11日ごろ | 6月29日ごろ | 約49日 |
| 九州南部 | 5月31日ごろ | 7月15日ごろ | 約45日 |
| 九州北部・四国・中国 | 6月5日ごろ | 7月19日ごろ | 約44日 |
| 近畿・東海 | 6月6日ごろ | 7月19日ごろ | 約43日 |
| 関東甲信 | 6月8日ごろ | 7月19日ごろ | 約41日 |
| 北陸 | 6月12日ごろ | 7月24日ごろ | 約42日 |
| 東北南部 | 6月12日ごろ | 7月24日ごろ | 約42日 |
| 東北北部 | 6月15日ごろ | 7月28日ごろ | 約43日 |
| 北海道 | 梅雨なし(蝦夷梅雨と呼ばれる長雨期間はある) | ||
梅雨をもたらす梅雨前線は、冷たいオホーツク海高気圧から来る北の空気と、温かく湿った小笠原高気圧(太平洋高気圧)から来る南の空気がぶつかる境界に形成されます。
この二つの気団の勢力が均衡しているときに前線が停滞し、長雨が続きます。南の湿った空気が流れ込むことで大量の水蒸気が供給され、激しい雨をもたらすことがあります。近年は梅雨期間中に「線状降水帯」が発生し、短時間に記録的な大雨になるケースが増えています。
太平洋側(東京・大阪・名古屋など)では曇りや雨の日が多くなります。一方、日本海側(金沢・富山・新潟など)では梅雨の雨は比較的少なく、夏の晴れ間が多い傾向があります。
梅雨の終わりに近づくと、前線活動が活発になり集中豪雨が発生しやすくなります。九州では梅雨末期の大雨が毎年のように発生しており、土砂災害・河川氾濫への警戒が必要です。気象庁が「線状降水帯」の発生を予告する情報にも注意しましょう。
梅雨前線が活発でなく、雨が少ない梅雨を「空梅雨(からつゆ)」と呼びます。空梅雨が続くと夏の水不足や農業への影響が懸念されます。逆に雨の多い梅雨は「陽性梅雨」と呼ばれます。