台風シーズンによく見る進路予想図。白い円(予報円)や赤い線(暴風警戒域)には、それぞれ大切な意味があります。「予報円の外なら安全」という誤解をなくし、図を正しく読んで早めに備えるためのポイントを解説します。
進路予想図にある白い円が「予報円(よほうえん)」です。これは、ある時刻に台風の中心が入ると予想される範囲を示しています。台風の中心は、この円の中のどこかに約70%の確率で進む、という意味です。
つまり、台風は予報円の中心(予想進路の線)を必ず通るわけではありません。円の端を進むこともあります。「予想された線の真上に来る」と思い込まないことが大切です。
予報円の大きさは、進路予想の「自信の度合い」を表します。
| 予報円の大きさ | 意味 |
|---|---|
| 小さい | 進む方向がほぼ定まっている。予想精度が高い |
| 大きい | 進路が定まっていない。どちらに進むか不確実 |
予報円が大きいときは、進路が大きく変わる可能性があります。「自分の地域はコースから外れていそう」と早合点せず、最新の情報をこまめに確認しましょう。
進路予想図には、円のほかに色のついた範囲が描かれます。これらは「風の影響が及ぶ範囲」を示しています。
| 名称 | 意味 |
|---|---|
| 暴風域(赤い円) | 風速25m/s以上の暴風が吹いている、または吹くおそれがある範囲 |
| 暴風警戒域(赤い実線の外側) | 予報円内に台風の中心が進んだ場合、暴風域に入るおそれがある範囲 |
| 強風域(黄色い円) | 風速15m/s以上の強い風が吹いている範囲 |
大切なのは、暴風や大雨の影響は予報円よりずっと広い範囲に及ぶということ。予報円の外側でも、暴風警戒域に入っていれば十分に危険です。
| 記号・用語 | 意味 |
|---|---|
| 白い円 | 予報円(台風中心の予想範囲・確率70%) |
| ×印 | 各予報時刻の台風中心の予想位置 |
| 赤い円・赤線 | 暴風域・暴風警戒域 |
| 黄色い円 | 強風域 |
| hPa(ヘクトパスカル) | 中心気圧。低いほど勢力が強い |
| m/s(メートル毎秒) | 風速。25m/s以上で暴風 |
気圧や風速の数字の読み方は 天気予報の読み方 もあわせてご覧ください。