「夕焼けは晴れ、朝焼けは雨」――昔から伝わる観天望気(かんてんぼうき)は、空の様子から天気を予想する生活の知恵です。なぜ当たるのか、その仕組みと使えることわざを科学的にわかりやすく解説します。
観天望気(かんてんぼうき)とは、空模様・雲・風・動物の様子などの自然現象を観察して、近い未来の天気を予想することです。天気予報が無かった時代、漁師や農家が経験から積み上げてきた天気のことわざが各地に残っています。
日本付近の天気は、偏西風の影響で基本的に「西から東へ」移っていきます。この性質を知っておくと、観天望気の多くが理にかなっていることが分かります。空の西側を見れば、これからやって来る天気のヒントが得られるのです。
夕焼けが美しく見えるのは、太陽が沈む西の空に雲が少なく晴れている証拠です。天気は西から東へ移るため、その晴れ間が翌日こちらにやってきて、晴れる確率が高くなります。最もよく当たる観天望気のひとつです。
朝焼けは東の空が晴れている一方で、西から湿った空気や雲が近づいていることを示す場合が多く、その後に天気が崩れやすいとされます。朝焼けが濃いときは、傘を準備しておくと安心です。
雲は上空の空気の状態を映す鏡です。種類によって天気の変化を読み取れます。
| 雲・空の様子 | 天気の予兆 |
|---|---|
| うろこ雲・ひつじ雲(巻積雲・高積雲) | 天気は下り坂。1〜2日で雨になりやすい |
| かさをかぶった太陽・月(薄い巻層雲) | 低気圧や前線が接近中。翌日は雨の可能性 |
| もくもくした入道雲(積乱雲) | 午後〜夕方に雷雨・夕立のおそれ |
| 飛行機雲がすぐ消える | 上空が乾燥し晴天が続きやすい |
| 飛行機雲が長く残り広がる | 上空が湿り天気は下り坂 |
| 朝に霧・もや(盆地) | 日中は晴れることが多い |
雲の名前や十種雲形をもっと知りたい方は 雲の種類は10種類 もあわせてご覧ください。
| ことわざ | 意味・仕組み |
|---|---|
| 夕焼けは晴れ | 西の空が晴れている。翌日も晴れやすい |
| 朝焼けは雨 | 西から雲が接近。天気が崩れやすい |
| 太陽・月にかさがかかると雨 | 薄雲が広がり前線接近のサイン |
| ツバメが低く飛ぶと雨 | 湿気でエサの虫が低く飛ぶため |
| 遠くの音がよく聞こえると雨 | 湿った空気で音が伝わりやすくなる |
| 星がまたたくと風が強くなる | 上空の風が強く大気が乱れている |
| 山に笠雲がかかると天気が崩れる | 湿った空気が山にぶつかり雲が発生 |